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「コシヒカリの味の違いを感じる」新潟市内野町の馴染の米屋『飯塚商店』のこだわり

   

みなさんは、普段どこでお米を買いますか?

新潟市西区内野には、まちの馴染のお米屋さん「飯塚商店」があります。

飯塚商店

その日に販売する分のお米を早朝から精米し、直接お客様の顔を見て販売する。

遠方から注文があった場合は、お客様のことを思い描きながら一人一人に手紙を添えて発送する。

それだからこそ、「飯塚商店」のお米を食べると、こちらも飯塚さんのことが自然と思い浮かびます。
食材を作ってくれた人や、売っている人のことが思い浮かぶ食事には、美味しさ+αの感情が生まれます。

飯塚さんのお米で朝ご飯

お客様との距離が近いからこそ、
「飯塚商店」のお米にはお客様に喜んでいただくためのこだわりが詰まっているのです。

「飯塚商店」の看板商品である新潟産コシヒカリ100%のブレンド米『収穫物語』と
魚沼産コシヒカリ100%の『収穫物語 魚沼』について、店主の飯塚一智さんにお話を伺いました。

飯塚さんとコメタク

 

どうして『収穫物語』というブレンド米をつくろうと思ったのですか?

私が米屋を継いだ30年前ってのは、米の栽培技術もまだ未熟で、作る人や地域によって出来栄えにもの凄い差があった。言いにくいんだけれど、新潟産コシヒカリだからといって必ずしも美味しいとは限らない。だから、新潟県内のいろんな人・いろんな地域のお米を仕入れてみて、とにかくたくさん食べ比べたんだわ。多いときは一日に5食も6食も…食べた時もあったよ。そうしたら、いろんな地域のお米作りが上手い人が分かるようになった。

 そして、平野部のお米には平野部の良さがあり、山間部は山間部のいいところがあることがわかった。平野部のお米は、やわらかい。山間部のお米はぱりっとしていてコシがある。でもそれぞれを100%にすると、やわらかくてコシが無いと感じたり、コシがありすぎて固いと感じたりする人もいる。

じゃあ、ある程度みんなに美味しいと思ってもらうためには、それぞれの良さを引き出すために平野部のコシヒカリと山間部のコシヒカリを混ぜたらいいんじゃないかと思って、試行錯誤をしてつくったのが『収穫物語』。

同じ山間部でも〇〇さんの米がいい、平野部でも〇〇さんの人がいいかっていうのを、自分の舌で試して決めています。味だけじゃなくて、見た目、歯ごたえが私の理想になるようにブレンドしています。20年かかってやっとできました。

米袋を開ける飯塚さん

20年も!より美味しいコシヒカリを届けたいという想いから試行錯誤を繰り返して生まれたのが、『収穫物語』なのですね。新潟市の平野部と山間部のお米をブレンドした『収穫物語』とは別に、魚沼のコシヒカリ100%の『収穫物語 魚沼』もありますが、こちらはどのような経緯で生まれたのですか?

もう、これもまた大変で。魚沼地方って言っても、とても広くて、平野部もあるし山間地もあるし、いわゆる「棚田」もある。地形的に様々なところがあるんだ。天気によって毎年味も変わる。

同じ魚沼でも、場所によっては味は違うし、値段に見合わないところもある。私らからすると、お客様からお金を頂くんだから、不味い米は絶対に出せないんだよね。魚沼と名がつくから尚更、普通のコシヒカリは出せないんだよ。

 だから、魚沼のいろんな場所から30キロくらいずつ買ってみて、今年はどこが上手いか食べ比べるんだよ。そうすると、今年はどこがいいかが分かる。

 

へー!わかるんですね!味も違うんですか?

わかる。はっきり違う。何年もそれを試して、毎年安定して美味しいところに行きついた。それが、六日町。でも、六日町の中でも味に違いがあるから、六日町の中でこの人の米がいいっていうのを決めてる。六日町に行って、温泉につかりながら、米屋だということは隠して地元の人と話して、どこの米がおいしいか聞いてみるんだわ。まあ、そうやって情報を集めることもあったね。

 

おお、口コミ調査ですね!

ちゃんとこだわらないと、お客さんも満足しないから。やっぱり自分で行って、自分の舌で確かめないとな。そうしてやっと、お客さんに納得いくお米をだせるかなあ。

選び抜いたコシヒカリ

お客様により納得してもらう為に米を選んで生まれたのが『収穫物語 魚沼』なんですね。お客様との関係を大事にしているのが素敵です。

いくら自分がこういう気持ちを持って米をブレンドしても、お客さんが納得いかない時も、きっとある。お客さんの舌も住んでいる環境もいろいろだし。つくづく、味ってのは、「原体験」なんだよなあ。でも、自分が不味いと思う米は売りたくない。『収穫物語 魚沼』も自分の中での理想を追い求めて生まれた商品です。

 

 お米の話になると、いつになく真剣な目つきになる飯塚さん。

お米にもお客様にも誠実に向き合ってらっしゃる姿には、ご自分の舌への自信とお客様に美味しいお米を届けたいという想いをヒシヒシと感じます。

想いを知っているからこそ、美味しいお米をさらに美味しく感じることができます。

私たちは今日も飯塚商店のお米を食べて、飯塚さんのお米への想いを思い出し、何だか嬉しい気持ちになるのです。誰かのことが思い浮かぶ食事には、どんなに豪華な食事にも敵わない幸福感がある気がします。

 

こだわりの詰まった飯塚商店のお米を食べてみませんか?

誰かのことが思い浮かぶ食事を実践してみませんか?

と、くらす

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つながる米屋 コメタク

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「米を炊く」行為そのもののこと。 「米を炊く」人たちの発信をしていくこと。 「米を炊く」を始めたい人のために米を売ること。 「私たちの豊かさは何か」という問いに対して、「米を炊くこと」という仮説を立てて、米を炊いています。 暮らしの中に「好き」と「隙」を増やしていきたいです。
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